車輪の再発明

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「簡悔」は何がいけないのか

「簡単にクリアされたら悔しいじゃないですか」


 ――発言者の名前は当人の名誉のため伏せておくが、このような発言があり、そして発言者が携わったゲームのユーザーからなかなかの顰蹙を買った(らしい)という出来事があった。


 略して「簡悔」とも呼ばれるこの発言、確かに挑発的であり、それにもまして上から目線な印象は否めない。ゲームを作る自分を造物主のように、ゲームのプレイヤーをあたかも自分の掌の上で踊る人形のように考えているかのようである(あくまでそういう印象を受ける、というだけに留まるが、客を相手にする商売なのだから失言であることには変わりない)。

 

 思うに、「簡悔」というのはゲームの提供に携わる人物がしてはいけない発言、「それを言っちゃあおしめぇよ」な発言ではないかと思う。*1

 もし発言者本人がこの記事を読んでいたとしたら「貴様どんな大層な身分でそういうことを」などと憤るかもしれないが、かのガリポリの肉屋氏もこのように仰っているのでなにとぞご容赦いただきたいところである。

「私はタマゴを産んだことは一度もありませんが、タマゴが腐っているかどうかは分かります」
――ウィンストン・チャーチル(1874-1965)

 

*1:これと同じかそれよりダメな発言を挙げるとすれば、こちらも発言者は伏せるが「ほならね、自分が作ってみろっていう話でしょ?」ぐらいだろうか

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